小さな子供に薬を飲ませる方法

投稿 2016/7/01 更新 2017/3/06

あなたは子供が病気になった時、どうやって薬を飲ませているでしょうか?

薬を飲みたがらないのは当たり前だろうとは思いますが、薬を飲ませない事には病気が良くならない時は非常に困りますよね。

我が家も例外ではなく、今まで試行錯誤を繰り返して来ました。うちで試した経験・反省と、今現在実行している方法を紹介します。

薬を飲ませるコツはこの4つ!

処方された薬を飲ませる方法として、わが家で行き着いた方法がこちらです。

  • 好きな飲み物に混ぜる
  • 口直しをあげる
  • 飲む必要性を説き続ける
  • スポイトで口の中に流し込む

1.好きな飲み物に混ぜて飲ませる

なあんだ、と思われるかも知れませんが、粉薬をそのまま水で飲めない子供に飲ませるには、やはり何かに混ぜるか柔らかめの丸薬状にして飲ませるよりありません。丸薬状にする方法は、うちではうまく出来なかったので、必然的に何かに混ぜる方法を模索しました。

結果はスポーツドリンクオレンジジュースの2種類でした。白っぽい粉薬の場合はスポーツドリンクで、抗生剤の場合はオレンジジュースです。ちなみに、抗生剤は人参ベースの甘くておいしい野菜ジュースでも行けそうな気はしましたが、避けました。この理由は後半で。

スポーツドリンクは、最近は透明なものも出て来ていますが、やや白みがかった物の方が粉薬が目立たなくて良いです。粉薬は完全には溶けませんので、透明なものだと直に分かってしまいます。小さめのコップに入れてストローをさしてやり、下に沈殿したあたりを狙って飲ませていました。沈殿したものを飲んで気づかれそうになったら、それとなく混ぜてやります。

オレンジジュースは、選択する種類がちょっと難しいと感じました。子供は苦み・酸っぱみが(一般的には)苦手だと思いますので、薬を飲ませるのに利用する前に、いろいろな種類を試しに飲ませてみて、好みに合う物を見つけるのが良いと思います。

それと、子供のお気に入りの飲み物が出来たら、パッケージも常に見せてあげると良いかも知れません。うちの場合は、ジュースのパッケージを見せてからコップに注いであげる事で、自分の好きなジュースを飲ませてもらえると思ってくれ、飲んでくれやすくなりました。

2.薬を飲んだ後の口直しを用意する

薬を飲んだ後には、口直しとして子供の好きな物(わが家の場合は小さなカップに入ったいわゆる一口ゼリーです)を食べさせてあげています。

まあ、ありていに言って、ご褒美でつるという事になりますか。こういう方法はあまり良くないかな?、と思わないではありませんでしたが、背に腹は代えられません。普段お菓子はほとんど食べないので、まあ具合の悪い時ぐらい良いか!、と割り切っています。

時々薬を飲みたがらない時があっても、「お薬を飲めたらゼリー食べようね」と言った感じで促すと、だいたいは自分から飲んでくれます。

3.薬を飲む必要性を説明する

これは即効性のある方法ではありませんし、小さいうちはきちんと聞いてさえくれないと思います。しかし、根気よく続ける事で、いずれ効果が出て来ます。また、自分が(親が)薬を飲む時も、子供の前で必要性を説明しながら飲んだりしていました。

すると、だんだん薬を飲むことを、強く拒否することは少なくなってきたように思います。

今は、なんと自分で薬を飲み物に入れたがるようになりました!

4.必殺ワザ「スポイト」!

これは、わが家では子供が最も恐れている最終兵器です。

薬局や病院で数十円で売っている、子供の口に入れても安全なように先端が丸くなっているスポイトがあります。これの存在を知ってからは、かなり助かりました。今の方法(上の1-3です)に行き着くまでは、ひどい風邪を引いて抗生剤を処方された時には、少量の水で抗生剤を溶かしてスポイトで吸い上げ、私は子供を押さえる係、嫁さんは嫌がる子供の口をこじ開けてスポイトを差し込み薬を飲ませる係、といった乱暴な方法で頑張っていました。

この時は、子供は泣きわめいて部屋中を全力で逃げ回ろうとしていましたので、振り返るとずいぶん可哀想な事をしたかなと思ったりしますが、風邪をこじらせたりするよりは良かったはずです。きっと…

こうして無理矢理飲ませていた時は、毎回「からいー!」と泣いていました。さすがに可哀想になって、口直しの習慣となった訳です。今もスポイトはトラウマになっているようです。薬を飲みたくなさそうにしている時、スポイトを出すそぶりをすると、慌てて自分から飲み始めます。

ちなみに、薬がシロップだった場合も、このスポイトで飲ませてあげるとこぼす心配もなくスムーズです。

今までに失敗した方法

ご参考までに、うまく行かなかった方法も紹介しておきます。うちではうまく行きませんでしたが、必ずダメとも限りません。まだ試した事がないようであれば、あなたのケースではトライしてみる価値があるかも知れません。

1.お薬ゼリー

これは多くの方が利用しているのではないでしょうか。わが家でも、最初はお薬ゼリーを利用していました。味が何種類かある中で、子供が好きな桃ゼリーをメインで使っていました。

うちでも最初からダメだった訳ではなく、白くて苦みの無い薬の時はうまく行っていました。ゼリーなので半透明ですから、何か入っているのは分かってしまいますが、食べても美味しいだけですからスムーズに口に運んでくれました。途中からは、薬のことを、ゼリーを美味しくするおまじないと思ったらしく、自分から入れてくれていたぐらいです。

このお気に入りだった桃ゼリーで、初めて処方された抗生剤をトライしてから、食べてくれなくなってしまいました。子供に出される抗生剤の粉薬は、苦みを抑えるために甘くするためのコーティングが施されており、色がついています(うちでもらったのはピンクでした)。桃ゼリーに入れるとコーティングが溶け出し、ピンクの物体がまざった感じになってしまいます。

こうなると、もうダメです。食べてくれません。以前は喜んで食べていた白い薬でも、全く口にしてくれなくなりました。抗生剤(苦い薬)に良いと言われるチョコレート味も試そうとしまいたが、完全拒否です。

2.粉薬を丸薬にする

病院で処方された薬と一緒に、薬の飲ませ方のアドバイス的な説明書が入っていました。その中に、乳幼児向けとして、粉薬を少量の水でこねて柔らかい丸薬状にし、指先にのせて口の中にいれ、ほっぺたの内側あたりに塗り付けて飲ませる方法が紹介されていました。舌の苦みを感じる部分に極力薬を接触させないことで、飲みやすくなるという寸法のようです。

わが家でもこれを試そうと何度か頑張ってみたものの…ちょうど良い粘度に練り上げるのは、至難の業である、というのが感想です。よほど上手に出来る人でないと、ちょっと難しいと思います。私は断念しました。

3.アイスクリームに混ぜる

うちの子供はバニラアイスが好きで、喜んで食べます。そこで、アイスの中に抗生剤を埋め込む、というのも試しました。結果はよろしからず。普段あまり食べさせないアイスを、親がニコニコ作り笑いをしながら半ば強制的に食べさせようとするのです。あからさまに怪しいですよね。

不審がって食べようとしない子供と格闘しているうちにアイスは溶け出し、中の抗生剤の色が染み出して来て、例のピンク色になってきてしまいます。これも結局ダメでした。

4.チョコレートに混ぜる

チョコレートに練り込む、というのもやってみました。うちの子供は、あまりお菓子を食べたがりませんが、ある程度大きくなってから、チョコレートを食べるようになりました。お気に入りは、棒付きのアンパンマンのペロペロチョコです。困り果てた私は、これに抗生剤を練り込む作戦を実行してみました。

アンパンマンの顔の裏側を、直径2cm、深さ3mmぐらい彫り込み、削り出したチョコの破片は取っておきます。開いた空間に抗生剤を敷き詰め、チョコの破片を湯せんして溶かし、抗生剤を入れた凹みに流し込みます。そして流し込んだチョコをなるべく平になるようにならして、固まったら出来上がり!

この特製アンパンマンチョコレートを、子供に渡して食べさせようとしました。すると子供は食べようとはせず、くるりと裏返して私が薬を仕込んだ場所を見つけ、怪しいと思ったんでしょうね。「食べない」と突き返されました。

そして、その後半年くらいはチョコレートを全く食べなくなってしまい、私が嫁さんに怒られました…

5.飲み物に混ぜる

現在の常套手段と同じ方法ですが、最初は抗生剤をスポーツドリンクに混ぜて飲ませようとし、失敗していました。お薬ゼリーと同じ理屈です。うちの子供は普段と違う様子になってしまった飲み物や食べ物は、まず口にしてくれません。

同じ悩みを持つ方へのアドバイス

今現在、あなたが子供に薬を飲ませるのに苦労し悩んでいるのであれば、アドバイスしたいのはこの3つです。

1.主食など大事な食べ物には混ぜない

よく言われる事ですが、これは本当です。絶対にやってはいけません。わが家の場合も、乳幼児期のミルクや、離乳後の主食であるごはん(お米です)、絶対に飲んでほしい野菜ジュースなどには、絶対混ぜませんでした。

子供は理屈で行動してはくれませんので、嫌な思いや警戒心を抱いたものは、口にしてくれなくなってしまいます。うちの場合は、チョコレートやお薬ゼリーがそうでした。

どんなに大変でも、ごはんなど食べてくれなくなっては困るものに混ぜるのは、絶対に止めましょう。

2.説明して納得してもらうのを諦めない

何度説明しようとしても、なかなか理解・納得してくれるものではありません。しかし、諦めずに説明し続ける事を勧めたいと思います。いずれ絶対効果は出ます。今は分かってもらえなくても良いのです。同じトーンで1回だけ、しかし毎回説明はしてみましょう。

3.どうしてもうまく行かない時は割り切る

そうはいっても、何をしようとうまく行かない時はあるかも知れません。その時は、1回くらい飲まなくても仕方が無い、と割り切ってあきらめましょう。絶対にその薬を飲まないと命に関わる、などという場合は別ですが、そうでなければ自然治癒力があるはずだと思って、割り切る事も必要かも。

まとめ

以上、わが家の経験からのオススメ方法や失敗談でしたが、いかがでしたか?

基本的には子供の事を思っての行動ですが、裏目に出ることだって当然ありますし、誰でも同じだと思います。あまり思い詰めずに、子育てをしていきましょう!

 

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